第3章


陽がしずみ、またあかるい陽がのぼりました。

サンゴの海は、魚ばかりでなくアンモナイトやベレムナイ トの数もいつもよりふえました。

ホッピーは、魚やベレムナイトをおいながらも時々陽がの ぼる方を見ていました。

しかし、とくにかわったこともなく、魚はのんびり泳ぎ、 アンモナイトはプカプカと浮いたり沈んだりしていました。


太陽が一番高くなったところ・・・・・・おなかがいっぱ いのホッピーは、ウトウトしていました。

目の前を魚がゆったりおよいでいます。

すると、その魚たちの動きが一しゅんとまり、次のしゅん かん魚は、いっせいに逃げ出しました。





そんな様子をみるまもなく見ていたホッピーの目に・・・ ・・・・・・ゆらゆらとゆれながら近づいてくる黒い影がう つりました。

黒い影が近づくにつれ、ホッピーの目が大きくなります。 「もしかしたら。・・・・・・・・・あれは、モササウル ス!」

ホッピーはあわてておき上がると、タートルじいさんのと ころに急ぎました。


タートルじいさんは、じっとゆれる黒い影を見ていました が、やがて

「まぎれもなくあれは、モササウルスだ。」 と、いいました。

ホッピーは、胸が高なるのを感じました。 「ン!あのヒレは!」

そういう声によくみると左の前のヒレがたれさがっていま す。

「モサゴンさ!」

ホッピーは、うめくようにいいました。

そのヒレは、モサゴンにおそわれた友だちが必死にていこ うしたときに、かみついたあとだったのです。


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