サンゴの海は、魚ばかりでなくアンモナイトやベレムナイ トの数もいつもよりふえました。
ホッピーは、魚やベレムナイトをおいながらも時々陽がの ぼる方を見ていました。
しかし、とくにかわったこともなく、魚はのんびり泳ぎ、 アンモナイトはプカプカと浮いたり沈んだりしていました。
目の前を魚がゆったりおよいでいます。
すると、その魚たちの動きが一しゅんとまり、次のしゅん かん魚は、いっせいに逃げ出しました。
黒い影が近づくにつれ、ホッピーの目が大きくなります。 「もしかしたら。・・・・・・・・・あれは、モササウル ス!」
ホッピーはあわてておき上がると、タートルじいさんのと ころに急ぎました。
「まぎれもなくあれは、モササウルスだ。」 と、いいました。
ホッピーは、胸が高なるのを感じました。 「ン!あのヒレは!」
そういう声によくみると左の前のヒレがたれさがっていま す。
「モサゴンさ!」
ホッピーは、うめくようにいいました。
そのヒレは、モサゴンにおそわれた友だちが必死にていこ うしたときに、かみついたあとだったのです。