公開授業研アンケートから

11月22日の公開授業研究の際には,多くの皆様のご参加をいただき,本当にありがとうございました。またアンケートにも多くの御意見を記入していただき,ありがとうございました。今後の研究の参考とさせていただきます。当日にお約束いたしましたとおり,皆様にいただいた御意見等をここに公開させていただきます。なお,掲載した文章につきましては賞賛表現,及び重複する内容についてはカットさせていただきました。また文意が変わらぬ範囲内でこちらで修正した箇所もございますことをご了承下さい。


研究の目的が,へき地・複式校における課題(自己表現が不得手,社会経験の不足, 意見の練り合いが少ない)など,克服のためのものになっている。

  とてもよい  27%       よ い   53%    どちらともいえない20%      もう少し    0%

地域素材を生かした学習活動が展開されている。

  とてもよい  40%       よ い   47%    どちらともいえない 7%      もう少し    0%

コンピュータ・インターネットが授業の中で,効果的に取り入れられている。

  とてもよい  27%       よ い   67%    どちらともいえない 0%      もう少し    0%

評価の内容が,子どもの興味・関心や思考・判断力を高めるためのものとなっている。

  とてもよい  13%       よ い   53%    どちらともいえない20%      もう少し    7%



研究に対する意見・感想
1,地域素材について
・稲里の素材を生かしたできている。
・総合的な学習が,地域のことについてを題材として取り組まれていて地域の子どもたちを育てているという姿勢が見られた。
・インターネットで,目で,頭で理解するというのではなく,五感を生かして理解するということで,子どもの側に立った視点で研究されていると感じた。
・このような小さな学校だからこそ,他校,他人との交流学習が大切なんだと感じた。資料も,学校内の掲示物も大変参考になった。
2,インターネットを活用した活動について
・BBSだとIDパスワードが必要となり交流しあう範囲が限られてくるのではないだろうか。どのように交流相手を選び,どの程度の相手との交流をさせているのだろうか?
・文字の交流のみとなっている時代が問題視されているが,その心配がないのだろうか。
・交流を主としたねらいとして,コンピュータを活用するということは,コンピュータの効果的な活用だと思った。ただ,人と人との関わりも大切にしていくことが大事だと思う。
・パソコンは道具であると言っていたが,使うための基本的なことをマスターするために要する時間が相当必要だと思う。稲里では低学年のうちからパソコンに親しんでいると思うが,基礎的なこと(操作方法など)をどのように指導しているか(発達段階に応じてや年間を通しての指導課程など)を教えていただきたい。
・平成8年のインターネット開設以降の地道な研究が積み重なり,今,開花しているのではないだろうか。極小規模校としての特性を最大限に生かしきっていると思う。
3,いなさとタイムについて
・今日の課題は子ども達から出されたものなのか?もしそうならもっと意欲的に,例えば休み時 間やおうち等で調べてくるのではないか。切実性があまり感じられなかった。
・本時の課題「自分なりの方法で調べて冬の飼い方を考えよう」『コオロギの』という言葉を入れた方がよくないだろうか。
・稲里タイムの構成と年間指導計画について〜地域素材として自然,産業,人々という3点があげれらているが,今年度は,中・高学年の全員が自然をテーマにしていた。オリエンテーションでのテーマの持ち方(持たせ方)にもよるのかと思うが,4時間(又は6時間)を通して,3つのテーマについて学習できるような手だてや配慮,又は全体計画のようなものがあればよいのかなと思った。それでなければ,各テーマについておさえたい内容や身につけたい力の段階が明確にされていた方が良いかと思った。
4,評価について
・評価フォルダ記入内容〜大変参考になった。本校でも今年度から学習カルテという名の評価を取り入れたが,まだまだ改善が必要。これが毎時間行われているのであれば,子どもたちにとっても教師側にとっても大きな財産になるだろう。

研究授業への意見,感想
1,指導内容について
・本時の目標が単元の目標となっているが,本時の目標(例えばコオロギの冬の飼い方を調べる ことができる,自分で調べたことを発表しあいまとめることができる等)も必要なのではないだろうか。また,稲里の冬について(虫や花について調べることで)感じたり理解したりすることができるなど,何を理解させたいかがもりこまれるとよいのではないだろうか。
・とても普通とは言えない状況の中,子どもたちは落ち着いてがんばっていたなと感じている。学校の内外を問わず飛びまわる子どもたちの様子を近くで伺うことができるで,自ずと学校の回りの環境に目が向くことも理解できる。年間指導計画を見せていただくと,中・高学年とも昆虫,植物という地域素材をテーマに取り組んでいるようだが,低学年の生活科や中学年のいなさとタイムとの学びの違いは何だろうか。どのように深まっているのだろうか。同じ自然ということをテーマにするのであるから,段階的にはレベルが上がっていかなくてはいけないと思う。今日の学習活動で子どもたちが持った課題や発見したことについて,学校として,どのようにおさえていたのだろうか(学びの違いや深まりという点について)。活動の取り組み方については,子どもたちは,これまでの学習で得た方法を目的にあわせて活用できていると思った。子どもたちがすぐに使用できるように教室環境が設定されていた。
・今日の授業の中で児童がつかんだことは「サランラップにくるんで水に浮かべる」ことだったと思うが,今後の授業の中で,「なぜサランラップにくるむのか」「なぜたまごなのに水分が必要か」といった疑問も出てくると思う。小学校という段階の中で,どこまで科学的側面からの指導をしたらよいかと思う。できれば,他の動物との比較もしてみると,理科の内容とのからみも出ておもしろそうだなと思った。
・子どもが図鑑,パソコン,実物などを見ててきぱきと活動していた。子どもの可能性はまだまだあるなと感じた。
・教室の掲示物やノートの誤字などが気になった。「あすなろ学習」などで基礎基本の定着を図っていると思うが,その都度指導した方がよいと思う。
・1時間での調べる学習は,時間的に足りないときもあると思うので,弾力的な時間の運用も検討してみなければならないと思う。
2,インターネット活用について
・この1時間で,課題設定からまとめまでを参観できてインターネットを使っての授業の流れがわかった。3人という少人数を生かした流れとなっていた。3人に対して参観者が多数すぎて,室内に入れない方々が多かったのが残念。
・まず,1人1台パソコンが使えるという環境におどろいた。授業では,子どもたちが生き生きと課題に取り組み,パソコンを自由に扱う姿が印象的だった。
・BBSに参加してみたい。来年度から小学生児童数1名なので。
・授業の様子を見ていて,コンピュータ,インターネットの活用を図る場合,その操作や情報の選択に児童がとまどうことなく,道具として使っていることに感心した。
・ネットワークを利用しての練り合いのみならず,少人数ならではの協力や話し合いもあり,コンピュータと上手につきあうことがなされていた。


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