米次郎物語(米次郎米子わら編)

無事、穂がついた僕たちは今、子どもと親をひきはなすだっこくきに入っていました。
「たっしゃでなー」「げんきでねー」
「米吉もとうとういってしまったわね」「ああ」米吉を独り立ちさせたわたしたちは次の旅に出ました。私は縄になることに決めました。僕はみのになることに決めました。
まずは私ね。縄になった私は,
縄あみきというわらを左右の穴から入れて、ペダルをふんだら縄ができる機械で縄にされたわ。その後人の手に渡って,
かんじきになりました。かんじきの足をはめる部分に使われたわ。雪が深く積もっていても、スイスイ歩けるのよ。育ててくれた人の役に立ってうれしかったわ。これは学校にあるので冬になったら使ってみたいなあと思っています。
次に私はわらじに使われたわ。縄になった私を人が編んでくれたわ。夏はすずしく,冬は暖かいとても役に立つものよ。僕は開拓記念館でわらじをはいてみたら,少し痛かったけど暖かかったです。
ふかぐつにも使われたわね。雪が降った日に外に出ても,暖かいのよ。
次はオレだ。オレは
みのになった。人が編んでくれたんだ。
オレは雪の降る日や雨の降る日に使われたよ。寒いときにこれを羽織ると暖かかったと思う。
他にもしめかざり,しめ縄などに使われたなあ。しめ縄は一年中つってあるから大変だったが,神社に飾るとても大切なものだときいたなあ
このようにして,私たち,ぼくたちは,
米吉を生み,
独り立ちさせた後,捨てられるのではなく,人の役に立ちながら暮らしていくのです。

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